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つづきの図書館

つづきの図書館

つづきの図書館

叔母が倒れたというので、故郷の町に帰った山神桃さんは、不運が続き、結婚にも破れた40代の女性。たまたま空きがあった、小さな図書館に採用になる。(一応司書有資格者!)。ところが、図書館で、本から飛び出した「はだかの王さま」や「おおかみと七匹のこやぎ」のおおかみ、など、次々に出会う。彼らは、自分を読んでくれた人の「続き」が知りたいという。読みかけの本の続きが知りたいという気持ちの逆転の発想や、徐々に変わっていく桃さんの冒頭の手紙文。最後に明かされる手紙の宛先など工夫は多いが、なんとなく事件そのものが必然性がなく「おはなしにあわせて作った」感が残念!。