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三丁目が戦争です

三丁目が戦争です (講談社 青い鳥文庫fシリーズ)

三丁目が戦争です (講談社 青い鳥文庫fシリーズ)

他に「地球はおおさわぎ」「赤ちゃんかいぶつベビラ」「うちゅうをどんどんどこまでも」の全4編収録。表題作は、団地と一戸建ての子どもの喧嘩が戦争に発展するという物語。苦情を言うのに、お母さんが、きっちり着物を(自分で!)着て、メイクして乗り込もうとするとこなど時代を感じる(たぶん夕日の三丁目!?時代)。一番のインパクトは、爆弾で、おかあさんが吹き飛ばされ、目玉が炊き出しのおにぎりにはりついてるシーンかも。子ども向けと考えない方がまだオモシロイかもしれない。時代性もあり、ちょっといまひとつ。少なくとも、今の子は、よくわからないのでは? なにしろ、子ども集団が崩壊していて、公園で場所を争うほど遊んでないから。