児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

天と地の守り人

天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)

天と地の守り人〈第1部〉 (偕成社ワンダーランド)

天と地の守り人〈第2部〉 (偕成社ワンダーランド 33)

天と地の守り人〈第2部〉 (偕成社ワンダーランド 33)

天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)

天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)

守り人シリーズ最終巻。行方不明のチャグム、鎖国状態となってしまった新ヨゴ皇国。番外編だったチャグムの物語とバルサの物語がひとつになる最終巻。3巻にわかれ読み応えがあるけれど先が気になり一気に読んでしまった。1巻が一番好きだと思った私にとって、バルサとチャグムがまた旅をするのが嬉しくなり、徴兵され代わりに戦地に行ったタンダを心配し、物語に入り込みながらよみきった。最後はハッピーエンド。獣の奏者を先に読んでいた私にとって主人公が幸せに暮らしたというような終わりではないのかとバルサやチャグムがどうなってしまうのか不安だった。みんなが幸せな終わりでなくても(タンダは片腕を失い、チャグムは国を守らなければならい)納得できる終わりにホッと安心できた。