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印刷職人はなぜ訴えられたのか

 

印刷職人は、なぜ訴えられたのか

印刷職人は、なぜ訴えられたのか

 

 1730年代ニューヨーク。新しく赴任したイギリスから赴任した総督コスビーは、地位を利用して植民地を収奪することだけをもくろんでいた。対立したモリス判事は、コスビーにより罷免されてしまう。モリスは言論による戦いを挑むが、反総督派の新聞を印刷した印刷職人ゼンガーは逮捕されてしまう。有罪が確定しようとした時、「書いた内容が真実なら逮捕されない」という報道の自由を訴える弁論が陪審員の心を動かす。言論の自由という今では当たり前の権利のルーツの物語。もっとも、最近では、この自由も危ういようですが・・・・