児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

珍獣病院 ちっぽけだけど同じ命

 

珍獣病院 ちっぽけだけど同じ命

珍獣病院 ちっぽけだけど同じ命

 

 

動物大好きで獣医になった著者のポリシーは、どんな動物の治療でも引き受けるということ。犬・猫以外のペットの治療は、動物病院ではみてもらえない。これは間違いなく事実で、我が家の初代の亀、カメコが具合が悪くなったとき、動物病院に連れて行ったところ「亀はね~、レントゲンも撮れないし・・・・」とあっさり言われ、カメコさんは命を落としました。

つまり、診てくれても救うノウハウがないお医者さんが多いのではないでしょうか? この本よんだら、そもそもそういう教育がないことがわかりました。

著者は、カメの新しい手術法を生み出したり、人間と共生しているための、動物の負荷に気づいたり、試行錯誤しながら仕事を楽しんでいる。自分が獣医になったプロセスも紹介、欲をいえば経済的な問題がどんな感じなのかを個人的には知りたかった。だって、設備や薬品はお金がかかるし、スタッフに給料も払わなければいけない。だが、「カエルの手術代」とかいくら??? とおもいますからね。