1989年に出た「恐竜の研究」3巻シリーズのいわば改訂版。
構成はほぼ同じだが、縦書きが横になり、ネタは更新されている。
日進月歩のこの分野の最新の成果をそれなりに盛り込んだものとなっている。
恐竜の一部には羽毛がはえていたこと、絶滅の原因はほぼ隕石だったことなど、私たちが子どもの頃はまだまだ単なる仮説だった。そうしてもう「ブロントサウルス」もいないのだ。
このシリーズの優れているのは、単純に知識を羅列するのではなく、「なぜそうなるか」「どうやってそこを想像するか」を薦めているところだろう。こうやって考えたらこのような仮説が立ち、同じ事柄についてこう考えるとまた別の意見となる、というプロセスを丁寧に追ってくれているのが、この本を重宝している理由。