児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

なんでも屋はじめます

 

なんでも屋はじめます (ものがたりのもり)

なんでも屋はじめます (ものがたりのもり)

 
主人公ヨースケは、ある日小さなお店を開いた。おじいさんの残してくれた古い車を修理して、たびに出かけたいと思ったからだ。
そのお金を稼ぐため開いた何でも屋に、お客さんが訪れるのだが…。
 
お店に訪れるお客さんごとに、お話が変わる短編形式で、読みやすい本ではあるが、たまに
犬が話す、子供なのに車の修理や運転ができるなどファンタジー?かと思わせ、そのくせどこかリアリズムだったりと読んでいてなんとなく落ち着かない。
可愛らしい挿絵に騙されそうになるが、内容的には、大人が好きそうな展開があったり、お金を稼ごうとしているわりには、さほど切迫感がないため、達成感も得られないのが残念だった。