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ほこらの神さま

 

ほこらの神さま

ほこらの神さま

 

 

5年生になったばかりの勇平、数馬、準一の仲良し3人組は、古いお屋敷の取り壊し現場で小さな祠が捨てられているのをみつける。思わず拾って、偶然見つけた橋の下の秘密基地に安置するが、何気なく願い事をしたとき、「キーン」という不思議な音がして、本当に願いがかなってしまった。だが、幸運は不運も招きよせると勇平は気づく。 おりからクラス内で力づくで威圧する大森のノートに悪戯書きがされ、手下の木田と林も加わり、3人で犯人捜しを始める。準一が疑われるが、神様のおつげで、実は木田の犯行だと確信した3人は反撃を開始する。本当に神様の力なのか、というドキドキ。まじめだが融通がきかない準一のちょっともどかしいキャラと、おおらな数馬のキャラ、5年生のクラスの人間模様とたいへんいい感じ。