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はじまりのはじまりのはじまりのおわり 小さいカタツムリともっと小さいアリの冒険

 

はじまりのはじまりのはじまりのおわり 小さいカタツムリともっと小さいアリの冒険 (福音館文庫 物語)

はじまりのはじまりのはじまりのおわり 小さいカタツムリともっと小さいアリの冒険 (福音館文庫 物語)

 

 カタツムリのエイヴォンは本を読むのが大好き。

本の中の冒険をうらやましいと思ったエイヴォンは自分も冒険の旅に出ることにします。

旅の準備をしていると、そこに現われたのは一匹のアリ、エドワードでした。エイヴォンとエドワードは冒険をさがすための冒険の旅にでます。

のんびり屋のエイヴォンと物知り?で作詞家のエドワードがいいコンビです。

ネズミをドラゴンと思わせ、イモムシの門番をし、ミミズの頭はどちらか気づかせてあげて…と、カタツムリ速度でゆっくり旅はすすみます。

終盤、エイヴォンがエドワードに手紙を書くところ、しめの言葉にまよったエイヴォンがきみのもの、きみのせいじつなしもべ、かしこ、どれを使ってほしいかエドワードに聞きます。エドワードはせいじつなしもべと書いてくれと即答する部分にはくすりと笑わせてもらいました。

ドキドキする大冒険の話ではないですが、エイヴォンとエドワードの少しずれた掛け合いがおもしろいおはなしでした。