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2014年課題図書 どこかいきのバス

 

どこかいきのバス (わくわくえどうわ)

どこかいきのバス (わくわくえどうわ)

かたずけをさぼった罰に、お母さんから大切なセミの脱け殻を捨てられた主人公は家出をした。そこて、しゃべるバスに乗り、そのバスはせんすいていになったりして、主人公を島に連れて行く。やがて帰りたくなると、バスは今度はひこうせんになって乗せてくれる。
しかし、そのひこうせんが泣き出して、自分もつまみぐいをお母さんからしかられて、家をでたと告白。飛行船に化けたこだぬきだった…と、もう、あらすじを書いてる今この瞬間にもゲンナリが止まりません。
話の展開が御都合主義だし、最初の家を出たきっかけや思いなんかが、こだぬきのせいでぼやけています。
あ、でもこれ一応『生きて帰りし物語』なんですね。そう考えると、センダックのかいじゅうたちのいるところの、洗練さがより分かりました。課題図書…辛い。