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かめくんのこと(21世紀空想科学小説)

 

 ぼくことヤモリイサオは、隣のクラスの男子が「でかいカメがいる」といっていた空地にでかけようとすると、同じクラスの気の強いハマノユウコが強引についてきてしまう。二人は、穴にはまった巨大ガメを助ける。かめくんのあとについていくと、二人は時の止まった商店街についた。そこに空いた暗黒の穴。どうやら、かめくんは、その穴を補修する仕事をしているようだ。さらに二人は、空間をきりさいて穴をあける巨大ザリガニと、それと戦うカメマシンを操るかめくんを目撃する。言葉は発しないのに、なんとなく感情が通じ合うかめくんとのほのぼのかげん。りんごをうれしそうに食べるかめくんなど、かめくんのラブリーさだけの話。でも、ほのぼのとよんでしまうかも。