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ねらわれた学園

 

ねらわれた学園 (講談社青い鳥文庫)

ねらわれた学園 (講談社青い鳥文庫)

 

 中学2年の耕児は、気がいいのんびりした男の子だ。だが、クラスの中で異常なほど正しさにこだわる西沢響子と対立したことから、クラスメートから支持され学級の代表委員長になる。そうした中で、新しく生徒会長になった高見沢みちるは、校内の規律強化のため、校内パトロールを開始。徐々にささいなことでも告発し、校内の実権を強化していった。さらに、さからう人間は、突然激痛に襲われる。1976年が初版のようだが、1学年500人以上もいる学校とか、生徒会をできるだけ尊重しようとする教師たちとか、この雰囲気は団塊ジュニアの時代かな。管理教育に、みんなが力を合わせて立ち向かっていく姿。未来から来た謎の青年と、高見沢とのロマンスとかもクラシカル。ちなみに、学園の主導権あらそいくらいで未来が変わるのか?というのは、素朴な疑問です。バタフライ効果か?