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都会のトム&ソーヤ 6 ぼくの家へおいで

 

 初めて創也の家に招待された内人。気が進まなかったが、堀越美晴も来ると聞いていそいそと出かける。しかしながら、これは創也のワナ。家だと思ったのは、街ごと竜王グループの実験施設で、竜王グループの誇るホームセキュリティシステムAKB24の性能テストの実験台にされたというわけ。例によって、非中学生的な内人のサバイバル能力をいかんなく発揮して、ミッションクリア。同時にこのシステムは竜王グループの将来の総帥、創也の能力を見定めるものだった、ってなおまけもつく。脇筋も色々あるけれど、少しマンネリ化してきた気もする。黄金パターンが決まってきたとも言うが。私としては、おまけの短編などの方が面白いと思う。ただジャンケンをするだけで短編が一本出来てしまう。(「勝利の女神がほほえむとき」)