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消えた王子 下

 

消えた王子(下) (岩波少年文庫)

消えた王子(下) (岩波少年文庫)

 

 ヨーロッパの各地に散った仲間への伝言「ランプがともった」を伝えるべく旅に出たマルコとラット。伝言を受け取った人の表情で、ラットは、ある確信を強くする。そして、ついに王子は帰還。内乱は終結し、王が即位した。その王こそ、マルコの父であり、サマヴィアに平和が訪れる。 マルコとラットの友情などの細部は、面白いが、内乱の描写はありきたり。生まれつきの王によって解決しちゃう、というのは微妙な感じ。生まれつきの王子というテーマは『小公子』があるが、あのまとまりには欠ける。