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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ヤマネさん お山にかえるまで

 

ヤマネさん―お山にかえるまで

ヤマネさん―お山にかえるまで

 

 著者はヤマネに魅せられ、長年観察を行い写真集も出している。その中で野生傷病鳥獣保護ボランティアをして、ヤマネの保護活動を行っている。この本は、ヤマネを保護し育てた体験とその写真。育てるための工夫やかわいい写真が満載だが、なにか気になった。読み終わって気づいたのは、基本的なヤマネの習性や自然の中でのようすへの記述が少ないこと。著者にとっては、これが初の本ではないためではないか? だが、この本が初めての子については、基礎情報が少なめで、カワイイ系の本になってしまう可能性を感じた。なかなか難しい。