児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

都会のトム&ソーヤ 7 怪人は夢に舞う(理論編)

怪人は夢に舞う(理論編)
このシリーズの隠れた本筋である、創也の作るゲーム「怪人は夢に舞う」がいよいよ表舞台に登場。内人に脚本を書かせてゲーム(リアルロールプレイングゲーム)の開発がいよいよ動き始める。
締め切りを過ぎてもいっこうに脚本が仕上がらない内人だが、報酬と実力行使をからめた内人と創也の掛け合いの中で、徐々にストーリーがでっちあげられていく。このあたりの過程、きっと創作ってこういう事なんじゃないかな、という臨場感があって楽しい。
「勇者の資格」を回復しようというゲームのコンセプトにあわせて、各ステージが設定される。児童公園、駄菓子屋・・・二人はロケをしながらゲームの詳細を詰めていく。同時にラジオを活用したプロモーションにも余念がない。
しかし、ゲームの完成を妨害しようとする何者かが現れ、トラブルにも見舞われ、計画は危機に瀕する。その何者かは、ピエロらしいのだが、その正体は?バックには、これまでもたびたび二人の前に立ちふさがったプランナーとよばれる集団の影が。
感想:話がやや錯綜してきて、全体像が読めなくなっているのは、手の込んだミステリーに誘い込まれたか、はたまた作者もとっちらかっているのか。

 

都会のトム&ソーヤ(7)≪怪人は夢に舞う <理論編>≫ (YA! ENTERTAINMENT)

都会のトム&ソーヤ(7)≪怪人は夢に舞う <理論編>≫ (YA! ENTERTAINMENT)