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シロガラス ②めざめ

 

シロガラス(2)めざめ

シロガラス(2)めざめ

 

 石の前で気絶した後、6人は不思議な力にめざめはじめた。千里はテレポテーションと見えないものを見る力、礼生は他者を強制的に従わせる力、数斗は集中するとどんな困難な問題も理解できる。美音は触れた相手の心を読める。星治は動物の考え(ただし身近な)を読み取れる。だが、力を使った後はぐったりしてしまう。不安で学校にも来られなくなる美音、自分の能力をうまく使いたいともくろみ始める礼生、それぞれ受け止め方は違う。その力が神社の創設者森崎古丹によると教えてくれたのは雪気。雪気とは千里だけに見える霊のような存在。謎が深まり2巻終了。鄭重な書き方ともいえるが、やはりどこか不自然。