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時の町の伝説

 

時の町の伝説

時の町の伝説

 

 第二次世界大戦のイギリス。1939年疎開で、田舎に来たヴィヴィアンを待っていたのは、変な2人の男の子。彼らにつれられてヴィヴィアンが着いたのは、「時の町」そこでは、様々な時代がミックスされ、いろいろな時がスムーズに流れるようにコントロールをしていた。だが、その町に危機が訪れた。男の子たち(ジョナサンとサム)は、救いの鍵を持つ“時の奥方”とヴィヴィアンを間違えたのだ。そこここに現れる“時の幽霊”。金・銀・鉄・鉛の4つの箱が揃うとき、町は終わってしまう!行く手を阻む謎の妨害者を出し抜いて、なんとか箱を手にしようとする3人だが・・・。時の幽霊などの設定が伏線としての効果をあげ、楽しく読める。