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わからん薬学事始3

 

わからん薬学事始3

わからん薬学事始3

 

 新しい薬のヒントを得ようと、昔忍者で、忍者薬をつくっていたという伸太郎の祖父に会いに行く草多。その中で「気休め丸」の成分の声をきく新たなヒントを得るが、無理をして気分が悪くなり、声をきく力を失ってしまった。力を失った時こそ学ぶチャンス。きびしい矢野先生に励まされ、草多は植物図鑑を片手に、懸命に勉強に励む。そして誰も語ってくれなかった自分の父の秘密にもたどり着く。全ての準備が整うように、再度竜骨の声をきくことが聞けるようになった草多は、これからしっかり勉強して必ず新・気休め丸をつくる決意を固める! 全体が軽快なテンポで、各キャラもはっきりしているが、脇役も魅力的で、楽しく読ませてくれる。