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マブニのアンマー(おきなわの母)

 

マブニのアンマー―おきなわの母

マブニのアンマー―おきなわの母

 

 洞窟で自決した息子の遺骨を11年探し続けた母の物語。その間、さまざまな遺骨が語りかけてくる。日本軍に殺されたもの。声を出さないように口をふさいだため、窒息した幼児。アメリカ兵の遺骨もあり、みんな戦争の被害者であり、命が大切と訴える。戦争は天災ではない。なぜ、悲惨な戦争をしてしまったのか? とどまるとしたら、どこで止まればいいのか? いったん始まったら抵抗できないのか? 後で後悔するくらいなら、もうちょっと頑張ってみたいですよね。