児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

夏の庭=The friends

 

夏の庭―The Friends

夏の庭―The Friends

 

 夏休みになると、よく読まれる本! 死体を見たい。そんな気持ちで、死にそうな年寄りをみつけて見張りをはじめるが、見張りに気付いた老人は、子どもたちを意識して、生き生きし始める。設定は、おもしろいが、老人と子どもの交流を実現させるため、設定を一所懸命しました感が、ちょっといただけない。デビュー作らしい全体のぎこちなさも読みにくいが、わりと読まれる本。感想文が書き易そうだから? 戦争を背景にしているのが夏休みとの相性がよいのか? 実際に身近なお年寄りとの交流があっって書かれた本ではない感じがぬぐえないのが残念。