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絶対絶命27時間

 

絶体絶命27時間!

絶体絶命27時間!

 

 卒業間際だというのに母親の仕事の都合で転校したマラーキ。廊下でかわいい女の子から名前を呼ばれた次の瞬間、男子生徒に鞄をひったくられた。追いかけたが、見失い、次の授業に行くと鞄は机の上に、だが、先生の財布が入っていて盗みの疑いをかけられる。ハメられたのだ。連れて行かれた事務室で待っていると、窓を叩く生徒が、開けてやると机のファイルを盗んで逃走。ファイルは白紙の成績表だったのだ。マラーキは、全ての罪を押し付けられる。なんとかして逃げて無実の証をしなければ! だが、学校はマラーキをハメたワルの一味が掌握。しかも猶予は翌日正午。それを過ぎれば警察が呼ばれ退学だ。リミットサスペンスでテンポよく読ませる。よく考えると矛盾もあるが、最後の逆転は、ちゃんと決まったね。