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ゴキブリ4000000000年

 

ゴキブリ400,000,000年 (北隆館の知識絵本 NO. 6)

ゴキブリ400,000,000年 (北隆館の知識絵本 NO. 6)

 

 ゴキブリの本を書くことになった「わたし」は、ごきぶりのいそうなあたりを探していたら、小さな黒いがまぐちみたいなものを見つけてビンに入れた。ところがそれは、ゴキブリの卵で、ゴキブリがぞろぞろと孵ってしまった! ゴキブリを退治したいと、ゴキブリの先生を訪ね、ゴキブリをとらえるワナの作り方や、ゴキブリが4億年も昔(恐竜の先輩)から生きてきたことを教えてもらう。人間が滅びた後もゴキブリは生き延びるかもしれない、というラストは、なかなか衝撃的。気になったのは、実際に専門家に取材して調べたのではないかと思うが、そうした情報の記載がなかったこと。科学の本の場合は、情報の根拠があっても良いと思う。また、ゴキブルは「トイレの中、人のタン・・・」などが好きだ、と書かれているが、なぜ好きなの? なんでも食べるみたいだけど好き嫌いはない? などとも思った。そういう疑問を抱かせようと意図しているならすごいけど。