児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ライディング・フリーダム=嵐の中をかけぬけて

 

ライディング・フリーダム―嵐の中をかけぬけて (ポプラ・ウイング・ブックス)

ライディング・フリーダム―嵐の中をかけぬけて (ポプラ・ウイング・ブックス)

 

開拓時代のアメリカ。女であることを隠し、生涯男として駅馬車の名御者として活躍したという実在の女性をモデルにした作品。孤児のシャーロットは馬が大好きだが、台所の下働きとして生涯こき使われている。このままでは未来がないことを悟った彼女は孤児院を脱出。男の子チャーリーとして、馬車屋の下働きとして雇われる。街道一の御者として名をあげ、西部に新天地を求めるが、事故で片目を失明。それでも夢をあきらめず、ついに片目でも優秀な御者として再起を果たす。おもしろいテーマで、女性参政権の問題とからめて書いてあるのが、日本の子どもたちにはわかりにくいかも。再起した後をもう少し書き込んでもよかった気がする。