児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

クロニクル千古の闇=1 オオカミ族の少年

 

オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)

オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)

 

舞台は紀元前6000年の太古。トラクの父は巨大な熊に殺された。魔術師によって邪悪な存在と化した巨大熊は、日を追って力を増してゆく。死の間際の父に誓った山を目指すトラクは、途中で家族が大水で死に生き残ったオオカミの仔ウルフとワタリガラス族の少女レナと共に進む。ゲーム的な設定は「また」という気がするが、トラクの誕生の謎やまわりの世界の描写(動物の足跡をたどる描写など)がしっかりしていて読ませる。