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ラウラの日記

 

ラウラの日記

ラウラの日記

 

 

4年生のラウラは「ニー」と名前を付けた日記にクラスの男の子アムの話をきかせてあげる。モロッコからきたアムとは、とっても気が合うのだ、だが、アムのおじいちゃんはイタリアに移住してから元気がなくなってしまったときき心配でたまらない。おじいちゃんが得意だったガンブリ(ギターのような民族楽器)を手に入れたら、少しは元気をとりもどすかも。いとこのニコーラや移民の世話をするアミナさんの助けをかり、ついにガンブリを手に入れる。自分のじょうだんで笑うとき「アゴはずれ」などといういいまわしが、ちょっと浮くようにも思うが、全体的に素直でいい。イラストも良。従来訳していた高畠恵美子氏より、こんどの訳者は日本語が上手。いろいろなタイプの作品を書けるピウミーニの力量にはちょっと感心。