児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

リズム

 

リズム

リズム

 

 さゆきは中学1年。優等生のお姉ちゃんと違って、気持ちがゆれてばかり。高校へも行かずバンドをやっているいとこの真ちゃんは、あこがれの人だ。でも、少しずつなにかが変わっていく。弱虫だった幼馴染のテツは強くなると宣言するし、真ちゃんは家をでた。そして真ちゃんの両親は離婚してしまう。ありふれた話しに流れそうなところを救っているのは、おねえちゃんと打ち明けあう互いの本音。決めたことをやりとおさないと気が済まない自分を知っているお姉ちゃんの存在感がよい。