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サー・ガウェインと緑の騎士=トールキンのアーサー王物語

 

サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語

サー・ガウェインと緑の騎士―トールキンのアーサー王物語

 

 中世英語を現代語訳したという原文を、さらに日本語にする大変さを感じる。華麗だが、読みやすいとはいえない文章。象徴的な詩「真珠」も難解。聖書のぶどう園の労働者の例えは日本に馴染みがないので、いっそうわかりにくそう。「サー・オルウェオ」はオルフェウスの神話とオデッセイアをアレンジしたような作品で大円団がよい。