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ロバートは歴史の天使

 

ロバートは歴史の天使

ロバートは歴史の天使

 

 ロバートは14歳。いつも夢見ているような男の子だ。目を閉じると、まぶたの裏に、何かが見える気がする。ある日、テレビをボーッと見ていると、そこに映った過去のソ連に行ってしまう。知らない世界に放り込まれたロバートは友達をみつけるが、次はオーストラリア、さらにひいおばあちゃんの時代のドイツへと、映画や写真、絵をきっかけに、どんどん時代をさかのぼり、様々な国に運ばれてしまう。原題の「どこへいっていたのロバート」の方がよい。どこに行ってしまったのか、というスリルと、どう切り抜けるのかという好奇心で、楽しく読ませる。