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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

闇の底のシルキー

 

闇の底のシルキー

闇の底のシルキー

 

 年とった祖父と同居するために帰ってきた炭鉱の町で、キットはアスキューと出会う。ともに、代々炭鉱で働いてきた家系だ。だが、アスキューは家庭に問題を抱え、仲間と密かに“死”という名のゲームをしている。ゲームは教師に見つかり、アスキューは退学となり行方不明に。キットはラクという原始人の少年の物語を書き始める。記憶が混乱し、炭鉱の中で“シルキー”と呼ばれる子どもの精をみる祖父。キットにもシルキーが見えた。キットは自分の物語がアスキューに繋がっていることを感じる。そして、アスキューに物語ることで、彼を救い出す。 時間の重なり合いが、同姓同名の記念碑や、祖父の記憶。ラクの物語でからまり会いながら進む。暗い廃坑の中で、アスキューと向かい合う時に、祖父とシルキー、ラクの母が訪れるイメージが鮮明。ドラマ性は弱いが、印象に残る作品。