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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

王宮のトラと闘技場のトラ

 

王宮のトラと闘技場のトラ

王宮のトラと闘技場のトラ

 

 ローマ帝国末期近くの架空の皇帝の時代の物語。ジャングルで捕えられた兄弟のトラは、兄は闘技場で人間と戦うように訓練され、弟は牙を抜かれて皇帝の娘のペットとなる。トラを調教するユリウスは、美しい皇帝の娘アウレリアにあこがれるが、そんな思いは決して許されない。アウレリアのいとこマルクスの、ささいなイジワル心から弟トラのブーツは外に逃げてしまう。結局はアウレリアがトラを見つけるが、激怒した皇帝により、兄弟トラとユリウスの2匹と1人はコロッセオでの戦いへと追いつめられる。コロッセオのクライマックスにむけて、無理なくストーリーを進めているが皇帝の性格づけが、娘を愛する父親と、権力に満ちた皇帝のバランスの描き方と、最後の助かったユリウスとトラのその後が、ちょっとご都合主義。