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オックスフォード物語 マリアの夏の日

 

オックスフォード物語―マリアの夏の日

オックスフォード物語―マリアの夏の日

 

 女子寄宿学校になじめず、衝動的に飛び出したマリアは、オックスフォードで教授をしている叔父のもとに駆け込んだ。「ギリシア語ラテン語の教授になりたい」と、つい口走ったのが気に入られ、隣家の3人の男の子と共に家庭教師に学び、叔父と暮らすことになった。落ち着いた長男トマス、ちょっと気が弱いジョシュア、元気でわがままな末っ子ジェイムズ。変わり者の家庭教師コプルストン先生の下で4人はなぜかゴタゴタに巻き込まれるが、マリアは古い肖像画の少年の正体を調べ始める。オックスフォードの日常がよくわかるが、日常が非日常なのが学者の世界かも・・・