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アサギをよぶ声 新たな旅立ち

 

アサギをよぶ声 新たな旅立ち

アサギをよぶ声 新たな旅立ち

 

 弓の腕前を示したが、戦士としてではなく、女屋にいくことを命じられたアサギ。女屋で、はじめての織物を命じられ苦労する。だが、親切なサコねえがやさしく教えてくれる。サコねえは、アサギとはいとこに当たり、おとなしいが織物への情熱を持っていた。女屋で織られる布は、塩と交換する大切な品だが、織り手が少ないときは、神隠しが出るという言い伝えがあるという。そして、今年は織り手が少ない。そんな中で、2人が神隠しで消えた。アサギは村の中で、見知らぬ男を見てハヤに告げる。ハヤは長老に伝えると言ってくれたが、長老もその孫イブキにも動きがない。アサギを戦士として認めてくれたイブキに助けられ、巫女ばあさんに、この謎を伝えてもらう。巫女に命じられ、あやしい動きがあるとが村に行ったアサギ。途中、滝に落ちるがあの謎のサルに助けられ、商人の女ナータと出会い、彼女の用心棒としてとが村に入ることができた。そこで“生け口”と呼ばれる奴隷の存在を知り衝撃を受けた。交易の拠点とが村で、赤い種に夢を託すヒコとの出会い。アサギの目の前に新しい世界が広がる。
彼女が聞こえる“声”や、サルが少年にみえることなど、謎が増える中、さて、どうするの? という展開です。