一人息子のジュリアスに対し、おかあさんは、ちょっと期待が大きい。12歳の夏休み。フランス語の教室と、ベビーシッターのバイトに申込み、おまけに本まで読めという。おかあさんは読書家なのだ! フランス語は、うまくしゃべれないし、小さいエジソンのめんどうなんてどうすればいいかわからない。おまけにエジソンは、まだおむつなのだ。偶然知り合った、エジソンのとなりの家のオクタビアは、女優志望で魅力的。少しずつだが上達するフランス語、苦心して進むオムツトレーニング。せっかくいい感じになったのに、オーディションに落ちたオクタビアをどう慰めていいかで迷う。全然本を読まないことで、おかあさんを失望させ、自分でも落ち込むジュリアス。だが、フランス語教室の発表会で、先生や、エジソンのママは、おかあさんに、ジュリアスの穏やかで優しい性格の素晴らしさをほめてくれた。ついにおかあさんにも認められて満足です。
児童文学で、主人公の子どもが認められる、という意味は大きいが、それって、大人でもそうかも。