児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

やったね、ジュリアス君

 

やったね、ジュリアス君

やったね、ジュリアス君

  • 作者: クラウディアミルズ,玉村敬子,Claudia Mills,はらるい
  • 出版社/メーカー: さえら書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本
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一人息子のジュリアスに対し、おかあさんは、ちょっと期待が大きい。12歳の夏休み。フランス語の教室と、ベビーシッターのバイトに申込み、おまけに本まで読めという。おかあさんは読書家なのだ! フランス語は、うまくしゃべれないし、小さいエジソンのめんどうなんてどうすればいいかわからない。おまけにエジソンは、まだおむつなのだ。偶然知り合った、エジソンのとなりの家のオクタビアは、女優志望で魅力的。少しずつだが上達するフランス語、苦心して進むオムツトレーニング。せっかくいい感じになったのに、オーディションに落ちたオクタビアをどう慰めていいかで迷う。全然本を読まないことで、おかあさんを失望させ、自分でも落ち込むジュリアス。だが、フランス語教室の発表会で、先生や、エジソンのママは、おかあさんに、ジュリアスの穏やかで優しい性格の素晴らしさをほめてくれた。ついにおかあさんにも認められて満足です。

児童文学で、主人公の子どもが認められる、という意味は大きいが、それって、大人でもそうかも。