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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

フグは海に住む

 

フグは海に住む―ベンの旅立ち

フグは海に住む―ベンの旅立ち

 

 18歳の兄ベンは、祖父の死をきっかけに学校に行かなくなり「フグは海に住む」と書き散らす。異父妹キャリーは13歳。引きこもる兄も、その兄との対応にピリピリする家の雰囲気もいやでたまらない。だが、ベンの実の父が会いに来てほしいと言い出したことから、キャリーはベンと二人でボストンに向かうことになる。ベトナム戦争が続く1970年代のアメリカという背景が、日本の読者にはわかりにくいかも。公園のヤクの売人。いいかげんな実の父。最終的に父との暮らしを選ぶベンだが、その心の軌跡は正直わかりずらく感じた。だが、兄を心配し、家から離れて両親との距離を感じる生き生きとしたキャリーの姿は同化しやすいと思う。