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詩人(うたびと)たちの旅(デイルマーク王国史1)

 

ジョーンズの初期作。詩人家族の一座が、自由な“北”への輸送を頼まれた謎の少年。夢見がちな次男は、反感を持つが、父が殺され母がさっさと再婚してしまう中で、自分が竪琴によって力をふるう能力があることを自覚。新しい生き方をみつける。オーソドックスな物語で、ジョーンズにしてはくせがないが、世界がきちんとできあがっていて読みやすい。派手な父や無口な母の隠された姿など、ある意味リアリズム!