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女王エリザベスと寵臣ウォルター・ローリー上

 

女王エリザベスと寵臣ウォルター・ローリー 上

女王エリザベスと寵臣ウォルター・ローリー 上

 

 原題はLady In Waiting。寵臣ローリーの妻ベスが主人公だが、この翻訳タイトルでそれがわかる? 新大陸の夢想につかれ、傲慢だが有能なローリー。女王の不興をかっても妻にしたベス、政敵エセック卿、セシルとの陰謀、女王の死とともに投獄されるまでを描く。あいかわらず華麗な描写力で、従順だが芯の強いベスの視点から、非凡な男の人生が浮かび上がる。