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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

世界を7で数えたら

世界を7で数えたら (SUPER!YA)

世界を7で数えたら (SUPER!YA)

ウィローは養子だ。だが、両親は、心から彼女を可愛がっていた。とはいえ、数字に強いこだわりを持ち、周りと合わせることができないウィローは、中学に入学したものの、居場所がなく、完璧なテストの点数にカンニング疑惑をかけられセラピストのデルのところに送られる。だが、そこでウィローは初めての友人と出会う。ベトナムから来たマイだ。マイの兄さんクアン・ハは自分が興味をもったものしか手を出そうとしない、マイは、そんな兄さんを引き回すパワーあふれた少女だ。ウィローはすぐさま、ベトナム語を学び、マイの友人となる。だが、その直後、両親は車の事故で死亡。ウィローの性格は児童福祉施設のような大勢の子どものいる空間を受け入れることができず、マイにすがる。あったこともなかったシングルマザーのマイの母は、ウィローの悲痛な様子を一目見て、一時預かりを引き受ける。だが、小さなガレージ暮らしでは、一時預かりすら認められない。マイの母親パティは、デルの住所を書くことでその問題を解決した。そして、家庭訪問の日、デイの家に住んでるふりをするのだが、そのためには徹底した大掃除が必要だった! そのまま結局居座るウィローとマイの一家。偶然ウィローと知り合いになることで新しい道に歩みだすタクシー運転手のハイロ。徹底してうちひしがれながらも、ウィローは徐々に立ち上がる。パティの仕事に改善案を出し、マンションの庭に、許可をとって植物を植え始める。自堕落な無精者デルが、何事にも無関心なクアン・ハが、少しづつ変わり始める。そして新しい人の輪の中で、ウィロー自身も。バランスが取れないウィローが、それでも自分のペースで再び歩み始める姿がいい。