児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

リバウンド

 

リバウンド

リバウンド

 

 昨年不良のスコットとつるんだせいで、今年はマジやばい! なのに、いきなり始業式で車椅子の転校生デーヴィットとトラブった。しかも一方的に殴られてるのに、教頭はオレだけを悪いと決め付け、罰としてデーヴィットのホスト(転校生が慣れるまでのガイド役)にされてしまった。でも、ヤツといると不思議なことが起こる。遅刻してもしかられない、ちょっと役得。おまけにオレの生きがいのバスケがメチャクチャうまい。こいつ何者なんだろう。障害のある友達を、戸惑いながらも素直に受け入れるショーンと、突然奪われた身体の自由への怒りと折り合いがつけられないデーヴィット。そして、デーヴィットの目を通して見ることで、世界は変わって見えていく。説得力に満ちた力作。