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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

だれもが知ってる小さな国

 

だれもが知ってる小さな国

だれもが知ってる小さな国

 

「誰も知らない小さな国」の続編をこうきましたか! という作品。これは、佐藤さとる氏の作品を読んでから読む方が絶対いいですね。「ぼく」ことヒコは、ハチ屋の息子で小学校3年生だった。ハチを追う両親と共に年に5回の転校というちょっと大変な暮らしをしている。とはいえ、転校先はいつも決まっている。ところが今回、北海道の学校に来るとヒメという女の子が同時に来ていた。やはりハチ屋の子だというヒメは、かわいい子だが、サッパリとした気持ちの良い性格で、女の子からも男の子からも好かれている。ヒコももちろん気になるのに、かえってうまく話すこともできない。そんなヒコの目の前に小さな人が現れる。「ハリー」と名乗り、決して誰にも話してはいけないという。ハリーのおかげでヒメとも仲良くなれるが、そのヒメからコロボックル物語を教えられ、ヒコは、ハリーがコロボックルではないかと気付く。ハマナスの花をさがして偶然出会ったミノルさんは、純粋でゆっくりとした時間で生きていた。二人と、コロボックル伝説を商売にしようとするミノルのいとこトシオとの対決がクライマックスになる。コロボックルの友として大人になることのできた誇りに満ちて終わる物語は、おみごと。原作を巧みに踏まえて描いているが、逆にそれが限界になっている感じもある。これを読んだ有川ファンが、佐藤さとるを読んでくれるといいけど・・・。そういえば、最近「誰も知らない・・・」が動いているのはこの作品のおかげ?