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消えた王 ガーシア国三部作2

 

消えた王 (カーシア国3部作)

消えた王 (カーシア国3部作)

 

 残念ながら2作目になって、素人っぽさが目立ってきた。国王となったジャロンだが、家族の葬儀の日、刺客に襲われる、その正体はともに王を目指し、選ばれずに去ったローデンだった。ローデンは海賊となり、隣国アベニア国と手を結んで、ジャロンの国カーシアを襲おうとしていた。現在の勢力では、対抗できない。ジャロンは、海賊を自分側に寝返らせるために、単身向かう。途中、孤児フィンクと出会い、セージとして海賊の誓いをたてて潜入するが、安全のためにとあえて王室から追い出したはずのイモジェンが、そこで働いていた。海賊王デブリンと対決する中で、ローデンが戻り、彼が王を倒して海賊王となった。ローデンは、ジャロンを牢に閉じ込め、足を折るが、ジャロンは抜け出し、ローデンに挑戦する。戦いながらも、お前は総隊長になるべき人間だといい続け、ついにローデンはジャロンに従うことを誓う。次から次へと危機が来る割には致命的にならない、海賊の中にいる美しい女の子たちが無事などご都合主義。足を折って戦うという超人芸もちょっと無理じゃないですか?という感じ。同人誌で、自分で楽しんで書いてる作品ポイ。ただ、勢いで読ませるのは事実。