- 作者: エーリヒ・ケストナー,ヴァルター・トリアー,池田香代子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/11/25
- メディア: 大型本
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会議を何度も開いているのに、一向になにも決められない人間たち。動物たちは怒った。世界中の動物の代表が集まり、会議を開くことにしたのだ。子どもたちのために戦争のない世界にしたい。だが、人間たちの会議はやっぱり進まない。怒った動物たちは、書類をネズミに食いちぎらせ、次には蛾の力で制服を取り上げるのだが、それでも人間は争いをやめない。ついに怒った動物たちは、子どもをすべて隠してしまった。子どもがいない世界にたえられなかった人間は、全ての国境をなくし、戦争をなくし、警官は弓と矢で武装し、教育者のお給料をもっとも高いものにすると決定する!! 動物たちが集まってくるさまが圧巻だが、その動物がみんな雄なのはケストナーも時代の子!? ミッキー・マウスが登場するのだが、当時は著作権も少し甘かった?それともケストナーだから許した?理想主義的な内容だが、第二次世界大戦のあと、相変わらず争う人間を見て絶望したケストナーの祈りの書だが、世界はますます悪くなっているかのようで残念。 来年も、あまりよい展望が持てないけど、動物たちにバカにされない世界になって欲しい❗