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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

お手紙レッスン

 

お手紙レッスン

お手紙レッスン

 

 マックスという男の子と児童文学者ルーカスの往復書簡の形式になっている。著者が二人書いてあり、大きくルーカスとあるため、まるで今、本当におこっているかのように感じさせる仕掛けになっている。ルーカスは体も小さく、病気もしているようす、クラスのいじめっ子に悩んでいて、自分でもお話をはいてみたいと考えていることが、徐々にわかってくる。創作や、実生活の悩みに寄り添うルーカス。マックスは手術も成功し、ついに、クラスのいじめっ子に勇気をもって立ち向かう。気持ちよく読める佳作。