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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

お金物語

 

4お金物語 (中学生までに読んでおきたい日本文学)

4お金物語 (中学生までに読んでおきたい日本文学)

 

 「中学生までに読んでおきたい日本文学」のシリーズだが、これは「中学生から楽しめる日本文学」と変えるべきかも! 一般向けの短編の中から10編を選んでいるが、読書力がある子でないとなかなか読めなさそう。山本周五郎の「青べか物語」の中の一編「経済原理」は、子どもが捕まえた魚を小銭で買おうとしたとたんにおこる騒動、金が尽きて買えないというと、あっさりただくれるところがいい。内田百閒の「無恒債者無恒心」も、金を借りるのは趣味か?と思うほどの自虐的な借金騒動。いわゆる中学生向き的な作品としては、「高瀬舟」を入れているが、これはお金の話といえなくはないにしてもメインではない気もする。下に注を入れているが、こういうのが入っていると、なんとなく教科書的な感じで、個人的には好みではない。