大切なママが死んでしまうという悲しいことがあったけど、トビアスは2歳になって、少しずついろいろなことができるようになってきた。ゆっくり、穏やかに、一つずつ根気よく教えれば、トビアスはちゃんと覚える。保育園の友だちと一緒だと、友だちのやることを見ながら、ちゃんと進歩している。トビアスのような子への接し方がわかれば、何も心配することはないことが、素直に語られている。身近にトビアスのようなダウン症の子がいる子どもたちに読んであげると、納得するだろう。それにしても、穏やかに、叱らず一つずつ、というのは、すべての幼児に有効な教育方法だと思う。