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わたしたちのトビアス学校へ行く

 

わたしたちのトビアス学校へいく (小学1年から読みきかせたい本)

わたしたちのトビアス学校へいく (小学1年から読みきかせたい本)

 

成長したトビアスは学校に行くようになった。日常生活をきちんとおくれることを最優先にした授業を楽しんでいる。ゆっくりだけど、少しずつトビアスは成長する。そして、トビアスを見守る家族も成長していく。トビアスが眠った後に、率直にトビアスがいるために大変なことを語り合って解決を考えているところが素晴らしかった。かわいい、だけでは対処できない困難さを口にすることで、現実的な克服を考えてていける。さいごに、トビアスが24歳になったことが描かれているが、その中では、やはり思春期が大変であったこと(健常児でもそうなのだから)、自閉的な傾向が見えてきたり、人前でマスタベーションをしてしまったことまでが率直に語られている。実際にこうした子どもを見守る家族には、リアルで具体的な解決方法を示唆してくれる本だと思った。