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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

耳のきこえない子がわたります

 

耳の聞こえない子がわたります

耳の聞こえない子がわたります

 

耳の聴こえない著者の自伝的な作品。それで主人公が、こんなに活き活きとしているのかと納得。

ミーガンの家に新しいお隣さんが引っ越してきた。その家族には、ラッキーなことに同い年の女の子シンディがいた。積極的で元気いっぱい、耳が聞こえないので補聴器をつけているが勝気なミーガンと、素直で恥ずかしがり屋のシンディ。ちょっとわがままなミーガンは、シンディをふりまわし、善意のシンディの助けを振り払うこともある。一緒に行ったキャンプで、リジーというやはり耳が聞こえない女の子と出会い、ミーガンとリジーは大接近。シンディは疎外感を感じてしまう。ミーガンが行方不明になったとき、シンディは懸命に探しに行くのに、その親切にさえ自分が耳が聞こえないせいなら受けたくないと感じてしまう勝気なミーガン。そして、本当にミーガンが大好きだからこそ、引っ込み思案をかなぐりすてて、ミーガンと大喧嘩をしてしまうシンディ。最後に家の前に自分のためにつけてもらった「耳のきこえない子がわたります」という標識を見て、できないことを助けてもらうことは当たり前のことだ、と受け入れ、自分のわがままも認めるミーガン。二人の女の子が、ごく当たり前に友情をはぐくむ様子がとても気持ち良い。