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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

うそつきの天才

 

うそつきの天才 (ショート・ストーリーズ)

うそつきの天才 (ショート・ストーリーズ)

 

 テストの落第点を親に見せたくなくて、親のサインを偽造している現場を先生に見られたウルフ。怖くて家に帰れなくなり、家出を決意してしまう。不安でたまらないのに、次々に気楽なウソが口から飛び出してしまう。それでいて、そんな自分をもう一人の自分が記録する「ウソつきの天才」。作文の時間に、ライバルのヨーランとシェークなどおやつをかけたバトルを繰り広げるウルフ。試行錯誤の末、書くことに夢中になって「動物」というテーマで犬のことを書いた。ところがヨーランの作文ときたらメチャウマ! だけどスタインベックのパクリ。それを指摘しようとしたら、先生が、ウルフの作文を「身近なことをそのまま書け」ていい、とウルフに高得点をつけてくれた! だけど、実は僕は犬なんて飼ったことがない(笑)。スタインベックに勝っていい気分になる、児童文学者ウルフのスタートが魅力の「シェークVSバナナ・スプリット」の2作収録。短くて、軽く読めるのに、忘れがたい余韻が残る。読むのがニガテな子にもオススメ。