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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ゾウがとおる村

 

ゾウがとおる村

ゾウがとおる村

 

 ウィレンの村は、焼き畑の農業で暮らしている。だが、最近、食べるために木を焼くサイクルが早くなりすぎるとおじいさんは心肺している。ウィレンの村は、ゾウの通り道になっているが、ジャングルが少なくなってきたため、ゾウはますます村を通るようになり、農作物にも被害がでている。ウィレンのおじ、デングは、町で何かわからないが、金になる仕事をしている。そして、台風の被害で、村がたちいかなくなったところへ、石炭を掘る話をもちこんできた。村人の心はゆれる。だが、台風で亡くなった祖父の生まれた村へ、産着を届ける風習で訪れたデングおじさんとウィレンは、そこで石炭を掘りつくし、木を失ったために、廃墟となった村を見る。こんなふうにしてはいけない、でも、現実に生きるすべはない!そんな時、ウィレンは、偶然木を植えることで助成金を受けられることを知り、活路を見出していく。ちょっと図式的ともいえる展開だが、声変わりでうまく声を出せないウィレンや、今までの生き方に埃を持つおじいさん、きちんと話し合う村のようすなど、気持ちよく読める。でも、現実に被害があるのだから、助成金とか、ちゃんと効果があるのね、と感心しました。