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児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

空へのぼる

 

空へのぼる

空へのぼる

 

 小学校5年生の乙葉は、姉の桐子とおばあちゃん(厳密には祖母の妹)と暮らしている。15歳年上の姉は農業高校を出て、造園会社に勤めて働き、家を支えている。両親は、父の失業を機に生活が崩れ、ついに二人を置いて失踪したのをおばあちゃんがひきとってくれたのだ。最近桐子に彼氏ができた、空師(高いところで働く植木職人)の軍二はやさしいので、乙葉は軍二が大好きだ。学校では命の授業が始まり、赤ちゃんが生まれるのが、どんなに素晴らしいことかを教えてもらっていた。だが、そんな中、おばあちゃんの言動がおかしくなり始める。そしておねえちゃんと軍二の間も・・・。子どもの誕生と木にかかわる仕事の紹介を織り込んで、楽しく読ませるが、未婚で妊娠した桐子の不安。ガンガン働いていて、流産大丈夫か?の心配、善良で、乙葉もおばあちゃんも受け入れてくれる軍二など、ちょっと理想郷過ぎで、オハナシ、という感も残ってしまう気がする。